高い人気を誇る業務アプリの1つに「kintone」があります。kintoneを使うと、個々の従業員が抱えているタスクを一元管理でき、チームとしての生産性が向上します。一方で、「kintoneは使えない」という声を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
当記事では、kintoneが使えないと言われている理由と、導入が向いている企業について解説します。kintoneの導入を検討している企業向けにおすすめのツールも紹介するため、タスク管理を効率化させたいと考えている企業は、ぜひ参考にしてください。
目次
kintone(キントーン)とは?
「kintone(キントーン)」は、サイボウズ株式会社によって提供されている、業務アプリの作成が可能なクラウドサービスです。プログラミングに関する専門的な知識がなくても、自分たちに合った最適なアプリを作れるとして、人気を集めています。属人的になっていた業務を一元的に管理できるため、チーム内の連携を深めたり、コミュニケーションを活性化させたりするうえでも効果的です。
kintoneが人気を集めている理由には、高い機能性が挙げられます。特に、下記の点で優れていることが特徴です。
- ドラッグ&ドロップで直感的に使える
- 豊富なアプリが用意されておりカスタマイズ性が高い
- プラグインで拡張できる
上記の通り、kintoneが持つ強みは、「プログラミングの知識やスキルがない人でも直感的に使える」という点です。また、自社における仕事の進め方に合わせて柔軟にカスタマイズできるため、何か課題が生じてもアプリを修正して改善につなげられます。
特に最近は、働き方が柔軟になっており、リモートワークを採用する企業が増えている傾向です。それぞれの従業員が離れているなかでも業務の生産性を高めるために、多くの企業がkintoneを活用しています。
kintone(キントーン)が使えないと言われる5つの理由
kintoneは多くの企業で導入されているものの、実際に利用したユーザーの中には、「使えない」という口コミ・評価を寄せる人もいます。では、人気の高いkintoneを「使えない」と感じるのはなぜでしょうか。
ここでは、kintoneが使えないと言われている理由を5つ紹介します。
1ユーザーあたりのストレージ容量が少ない
kintoneは、1ユーザーあたりのストレージ容量が5GBと少ないため、データがすぐいっぱいになりやすい傾向にあります。他では1ユーザーあたり100GBもの容量を使える製品もあるため、kintoneの容量の少なさが気になる人は多いでしょう。
ストレージ容量を追加購入することもできますが、別途料金が発生します。扱うデータが増えるほど、その分料金がかさむため、コストパフォーマンスが落ちる可能性もあります。
大量のデータの更新・検索に時間がかかる
kintoneでは、データの追加や変更がリアルタイムで更新されます。さらに、管理するデータが増えても検索機能を使えば、自分が知りたい条件を入力するだけで、手軽に情報を絞り込むことが可能です。しかし、使っているうちにデータが膨大になり、更新・検索に時間がかかる場合があります。
必要な情報を集めるのに時間がかかると、その分業務が停滞してしまいます。特に、kintoneはチームで使われる場合が多いため、1人の業務停滞が全体に影響を及ぼす可能性があるでしょう。
プログラミング経験のない素人には難易度が高い部分がある
kintoneは、基本的にはプログラミング経験のない人でも使いやすい設計になってはいるものの、細かくカスタマイズする場合は、ある程度のプログラミング経験が必要です。ドラッグ&ドロップだけでカスタマイズできる範囲には、限界があります。
そのため、最初は使い勝手が良いと感じていても、企業が成長したり使い方に慣れたりする中で、カスタマイズの難しさに不満を感じる場合があるでしょう。
基本機能が少なくプラグインの導入が必要となる
kintoneは搭載されている基本機能が少なく、ある程度の業務には対応できるものの、効果的に使用するにはプラグインの導入が必要です。例えば、kintoneのスタンダードプランでは、帳票出力や自動採番にプラグインなどの別途料金がかかります。
基本料金が安いことを理由に導入すると、プラグインを追加するうちに、運用コストが大きくなる可能性があります。kintoneの導入を検討している場合は、どのような基本機能があるのかを事前に確認することがおすすめです。
サポート体制がさほど充実していない
kintoneのサポートに対して物足りなさを感じる人も少なくありません。使い方に困った際に気軽に利用できるマニュアルやチャットサポートがないため、多くのユーザーが導入を望んでいます。
特に、業務改善アプリをこれまで使ってこなかった人にとっては、kintoneを使用するにあたって、サポートが充実していないことがデメリットになりやすいでしょう。
kintone(キントーン)の導入が向いている企業・向いていない企業
どのツールを使っても、企業によって向き・不向きがあるように、kintoneにも導入が適している企業と、適していない企業があります。自社で導入後に後悔しないためにも、導入に向いている企業の特徴を把握しておくことが重要です。
ここでは、kintoneの導入が向いている企業・向いていない企業の特徴をそれぞれ解説します。
向いている企業の特徴
- プラグイン分の予算を確保できる企業
- カスタマイズ性を重視したい企業
- プログラミングに詳しい従業員がいる企業
kintoneはプラグインを追加しながら自社に合うアプリになるようカスタマイズするため、基本料金以外の予算を確保できることが理想的です。
予算さえ確保できればさまざまなニーズを満たせるため、カスタマイズ性を求める企業にとっては最適だと言えるでしょう。また、自社にある程度プログラミングに詳しい従業員がいると、より効果的に活用できます。
向いていない企業の特徴
- 大量のデータを管理する企業
- プラグインの分の予算を確保できない企業
- 手厚いサポートを求めている企業
1ユーザーのストレージ容量が5GBと少ないため、kintoneを使って大量のデータを管理する企業には適さない可能性が高くなります。
また、プラグインの分の予算がなければ、いざ拡張したいときに必要な機能を準備できません。さらに、手厚く支援してもらいたいと考えている企業にとっては、サポートが充実していないことによってうまく使いこなせない可能性もあります。
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- プログラミングの知識が一切必要なし
- 利用料金が「1IDあたり月額300円~」と安価
- エクセルデータのインポートが可能
自社にプログラミングの知識を持つ従業員がいない企業や、とにかくコストをかけずに業務を効率化させたいと考えている企業には、特におすすめです。エクセルで管理しているデータを一括でインポートできる特徴もあります。初期費用無料でスタートできるため、まずは気軽に相談してみてください。
まとめ
kintoneは、サイボウズ株式会社によって提供されている業務改善ツールで、直感的に使えることやカスタマイズ性の高さなどから人気を集めています。一方で、ストレージの小ささや基本機能の少なさから使えないと感じる人もいるため、現在導入を考えている企業は、特徴を把握したうえでの検討が重要です。
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