「もっと効率よくアルコールチェックを行いたい」
「アルコールチェックができるアプリってあるのかな」
アルコールチェックアプリについての情報を知りたいという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、アルコールチェックアプリと、その基本的な仕組みについて詳しく紹介します。
また、主なアプリの種類や、それぞれのメリットについてもふれているため、この記事を読むことで、アルコールチェックをより効率的に行えるようになるでしょう。
さらに、アルコールチェックアプリを比較するポイントや、おすすめのアプリについても紹介しているため、実際に導入する際に役立つ知識を得られます。
アルコールチェックアプリの導入を検討している方は、ぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
目次
アルコールチェックアプリとは?
「アルコールチェックアプリ」は、アルコールチェックの測定結果をクラウドで一元管理できるアプリのことです。
アルコール検知器(アルコールチェッカー)とスマートフォンを連動させて行うもので、結果の自動入力・保存の他、多量のアルコールを測定した場合に安全運転管理者へ通知するなどの機能があります。
アルコールチェックアプリの仕組みと使い方
アルコールチェックアプリを使用するにあたって必要になるのは、スマートフォンとアルコール検知器です。
使い方はシンプルで、スマートフォンにアプリをインストールし、無線LANなどで接続したアルコール検知器に呼気を吐くだけです。
測定結果はアプリによって、クラウド上に自動で記録されます。
アルコールチェックアプリの種類は主に3つ
アルコールチェックアプリは重視している機能や、コストを抑えたもの、他にも機能が備わっているものなどで大きく3つに分けられます。
ここでは、アルコールチェックアプリの種類について紹介します。それぞれの機能を把握し、どのようなアルコールチェックアプリがよいか、検討する際の参考にしてみてください。
アルコールチェック特化型
「アルコールチェック特化型」は、アルコールチェックのみに機能を絞ったアルコールチェックアプリです。
アルコール検知精度が高く、コストが低めのアプリが揃っている他、操作が比較的簡単なことが特徴です。
また、このタイプのアプリには、測定結果をクラウド上に自動入力する機能が搭載されているため、別途記載する必要はないでしょう。
アルコールチェックの精度を上げたい方や、コストを下げたい方におすすめです。
IT点呼サービス一体型
「IT点呼サービス一体型」の特徴は、アルコールチェックの他に、点呼システム機能がついていることです。
IT点呼とは、ドライバーの点呼を対面ではなく、IT機器を使用して行うことです。ドライバーが運行管理者から遠い場所にいるときでも、点呼を取れるメリットがあります。
アルコールチェックと同時に点呼も取れることから、別に行う必要がなくなり、アルコールチェック漏れも防げることがメリットです。
車両管理一体型
「車両管理一体型」の特徴は、アルコールチェックに加えて、車両の使用状況の把握や車両台帳の管理、日報作成などを1つのアプリで行えることです。
GPS機能で車両の走行位置が把握できる他、ドライバーのアクセルやブレーキの使い方なども分かるため、安全運転管理にも役立てられます。
管理する車両が多い企業に向いているでしょう。
アルコールチェックアプリを導入する3つのメリット
すでにアルコールチェックを行っている企業でも、アルコールチェックアプリを導入することにはメリットがあります。
アルコールチェックアプリを上手に活用することで、業務効率を向上させられる他、よりコンプライアンスを意識した行動ができるようになるでしょう。
ここからは、アルコールチェックアプリを導入することの3つのメリットについて紹介します。
- 法令遵守につながる
- 業務を効率化できる
- データの破損や紛失を防止できる
法令遵守につながる
アルコールチェックアプリを使うことで、より徹底した法令順守が可能になるでしょう。
アルコールチェッカーによる測定結果はクラウド上に自動入力されるため、改ざんすることができません。不正や入力ミスが防止されるため、必然的に記録への信頼性が高くなります。
アプリの中には、アルコールチェックアプリとデジタルキーを連動させて、スマートフォンを自動車の鍵代わりにできるようなサービスもあります。規定値以上のアルコールが検知された場合、車に乗れないよう設定できるため、飲酒運転を未然に防ぐことが可能です。
業務を効率化できる
アルコールチェックアプリを上手に活用できれば、日々のアルコールチェックにかかる手間を減らせます。
アルコールチェックを手書きで行っている場合、運転者や確認者の氏名、確認日時や確認方法、結果など、毎回記録する必要があります。
しかし、アルコールチェックアプリを使えるようになれば、測定結果が自動で入力されるため、記録の手間が省けるでしょう。
データの破損や紛失を防止できる
アルコールチェックの測定結果は、安全運転管理者に対して1年間保存することが義務付けられています。
アルコールチェックアプリであれば、クラウド上に測定結果が一元管理されるため、データを破損したり紛失したりする心配はないでしょう。
紙媒体やPCにデータとして記録していた場合は、保存しておくべき期間中にデータを破損してしまったり、紛失したりするリスクがあります。
出典:安全運転管理者の業務の拡充等|警察庁
参照:https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/index-2.html
アルコールチェックアプリを比較する際のポイント
新規でアルコールチェックアプリを導入する際は、機能や特徴を比較した上で、自社に必要なものを導入することが大切です。
ここでは、アルコールチェックアプリを比較する際に着目すべきポイントを紹介します。以下に挙げる3つのポイントを参考にして、自社でまかなえる範囲の価格帯でアプリを選びましょう。
・測定方式
・アラート通知の有無
・なりすまし防止機能の有無
測定方式
アルコール検知器の測定方式は「血液採取」と「呼気採取」がありますが、業務用で使用する場合は呼気採取で行うことが一般的です。
呼気採取には、「半導体式ガスセンサー」と「電気化学式センサー」の2種類があります。
半導体式ガスセンサーは、呼気を吹きかけ、センサーの表面に付着する酸素量でアルコール濃度を判定します。価格が安価で導入コストを抑えたい場合に向いていますが、アルコール以外にも反応し、環境の影響を受けやすいことから、検知性能は低めです。
電気化学式センサーを用いた測定では、呼気のアルコール量で電気を発生させることで、アルコール濃度を測定します。アルコール以外に反応しにくく、環境の影響も受けにくいため、検知精度は高めです。
しかし、高価なことと、検知に時間がかかることがデメリットです。
アラート通知の有無
アルコールチェックアプリを選ぶ際には、アラート通知機能のあるものを選ぶとよいでしょう。
アラート通知機能がないアプリの場合、ドライバーが規定値以上のアルコールを摂取していたとしても、発見や報告が遅れる可能性があります。
一方、この機能がついたアプリであれば、ドライバーから規定値を超えたアルコール量が測定された場合、その場で安全管理者にアラート通知されます。飲酒による危険運転を、未然に防げるでしょう。
なりすまし防止機能の有無
アルコールチェックアプリを導入したとしても、「なりすまし防止機能」がなければ、他人を身代わりにして結果をごまかすことが可能です。特に、対面ではなく、遠隔でアルコールチェックを行う場合は、不正に気づくのは難しいでしょう。
アルコールチェックアプリに搭載されている、主な「なりすまし防止機能」には、以下のようなものがあるため、自社に適した機能を持つアプリを選びましょう。
・検査時の顔写真撮影
・測定結果の自動送信
・位置情報の取得
・音声認識
・本人確認のためのワンタイムパスワードの発行など
アルコールチェックアプリおすすめ3選
アルコールチェックアプリの中には、簡単に操作できるアプリや、すぐに導入できるアプリなどがあります。また、安価で利用できるアプリもあるため、コストを抑えて導入することも可能です。
ここからは、おすすめのアルコールチェックアプリについて紹介します。アルコールチェックアプリを導入する際は、以下を参考にして選んでみましょう。
「@pocket 」は、アプリを自作したいという方におすすめのツールです。プログラミングの知識が不要で、ノーコードで作成できるため、自社に合う業務アプリが簡単に作成できます。
費用などの問題で、アルコールチェック専用アプリを利用するのが難しい場合は、自社でアルコールチェックアプリを作成してみましょう。
「@pocket」には、アプリに必要な項目のほとんどが部品として準備されているため、必要なものをピックアップして配置するだけで、業務アプリが完成します。
また、アプリストアには、さまざまな業務で活用できるテンプレートも用意されているため、そのままインストールすることも可能です。
料金プランは3種類ありますが、どの種類を選んでも初期費用はかかりません。月額費用も安価なため、低コストでアルコールチェックアプリを導入したいという企業におすすめです。
出典:@pocket|株式会社アイアットOEC
参照:https://at-pocket.com/
アプリ名 | |
---|---|
主な機能 | 集計・分析機能、帳票出力、APIデータ連携機能 |
費用(初期費用、月額(税抜き)) | 初期費用:無料、月額:ライト 300円・スタンダード 500円・プロフェッショナル 700円 |
アルキラーNEX
「アルキラーNEX」の特徴は、企業のニーズに合わせた運用が可能なことです。
「アルキラーNEX」専用のアルコール検知器には、1人1台で使用するモバイル版と、複数人で共用する据置型の2種類があります。それぞれ特徴が異なるため、自社ではどのような使い方になるかを確認した上で導入するのがおすすめです。
「アルキラーNEX」には、測定結果を自動送信する機能の他、点呼機能、顔認証や検知写真自動取得機能などがついているため、アルコール検知器を使ったなりすましの対策も可能です。
なお、初期費用や月額については、資料請求による問い合わせが必要です。
出典:アルキラーNEX|株式会社パイ・アール
参照:https://pai-r.com/product/alkillernex/
アプリ名 | アルキラーNEX |
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主な機能 | 測定結果を自動送信、点呼機能、不正防止機能 |
費用(初期費用、月額) | 初期費用:要問い合わせ、月額:要問い合わせ |
Cagou IT点呼 for 白ナンバー
「Cagou IT点呼 for 白ナンバー」は、操作性が高く、簡単に使えるアルコールチェックアプリです。
Cagou IT点呼 for 白ナンバーの対象となるのは、定員11名以上の車を1台以上使用している事務所や、自動車を5台以上使用している事務所です。また、50ccを超える自動二輪車を所有している場合は、1台を0.5台として計算します。
このアプリを利用すれば、アルコールチェック結果の他に、従業員や車両の情報についても、クラウド上で一括管理できます。測定結果については、「部門」や「組織」に分けて閲覧することも可能です。
また、ビデオ通話でドライバーの状態を確認できるため、事業所の内外を問わずアルコールチェックを行えることは、安全運転管理者にとって大きなメリットでしょう。
出典:Cagou IT点呼for 白ナンバー|株式会社コア
参照:https://www.core.co.jp/service/industrial/iot/cagou-alc-white
アプリ名 | Cagou IT点呼 for 白ナンバー |
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主な機能 | 確認結果の保存、ビデオ通話機能、なりすまし防止機能 |
費用(初期費用、月額) | 初期費用:要問い合わせ、月額:要問い合わせ |
自社に最適なアルコールチェックアプリを導入しよう
アルコールチェックアプリは、アルコール検知器を使用した測定結果を、クラウド上に自動入力し保存するアプリのことです。
アルコールチェックアプリを導入することにより、日々の業務効率を向上し、適切にデータを保管しておけるようになります。法令順守を徹底するための機能が備わっているものもあるため、これまで以上に従業員のコンプライアンス意識を高められるでしょう。
しかし、アルコールチェックアプリには種類があるため、それぞれのメリットやデメリットを把握することが大切です。
自社がアルコールチェックアプリを導入する理由を明らかにし、目的に沿ったアプリを導入してみましょう。