「プログラミングでアプリ開発が難しい」
「プログラミング以外でアプリ開発する方法はないの?」
「ノーコードのアプリ開発のメリットは?」
このように、アプリ開発について疑問や課題を抱えている企業の担当者の方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ノーコードでのアプリ開発や、ノーコードでアプリ開発するメリットやデメリットについて紹介します。
この記事を読むことで、手軽にアプリを開発できる方法が分かるでしょう。ノーコードで開発することの強みと、あらかじめ知っておきたい注意点についても把握できます。
また、ノーコードでのアプリ開発ツールの選び方やおすすめのノーコードツールを紹介しているので、自社に合うノーコード開発ツールを導入できるようになるでしょう。
ノーコードでのアプリ開発を検討している方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
目次
ノーコードでのアプリ開発が向いている企業の特徴
「ノーコード(NoCode)」とは、プログラミングを使用せず、Web開発を行うことです。たとえば、モバイルアプリの制作ツールや自動化ツール、Webページの制作ツールなど多くのアプリで、ノーコードでの開発が行われています。
ノーコードでアプリ開発することが向いているのは、以下のような企業です。
・スピード重視で開発したい
・小規模事業者でアプリ開発したい
・エンジニアがいない
ノーコードでアプリ開発をするメリット
ノーコードでのアプリ開発には、主に3つのメリットがあるので紹介します。
ノーコードでのアプリ開発は、それ以外でのアプリ開発に比べて、開発のハードルが大きく下がることが特徴です。簡単なアプリであれば、ノーコード開発でも、十分に運用できるレベルのアプリを開発できます。
また、とにかく早くアプリを開発したいという企業も、ノーコードでのアプリ開発が向いているでしょう。
プログラミングの知識がなくても開発が可能
ノーコードのアプリ開発ではコードを書く必要がないため、プログラミングの知識は不要なことがメリットです。
通常、全てソースコードを記載する「フルコード」や必要なソースコードのみを書く「ローコード」開発では、コードを書くためにプログラミングのスキルが必要です。従業員にプログラミングの知識がなければ教育したり、スキルを持つ従業員を採用したりする必要があります。
ノーコードのアプリ開発であれば、プログラミングに関するこれらの手間がかかりません。
開発にかかる時間が短い
ノーコードのアプリ開発は、すでに用意されている機能を使い、画面操作で開発していくため、他と比べて開発期間が短いことがメリットです。
フルコードでアプリ開発する場合、すべてのコードを書くために、開発期間は半年以上が目安でしょう。不具合や修正の対応などで、1年以上かかることもあります。
しかし、ノーコードでのアプリ開発は、2週間~数か月程度の期間で開発可能です。自社開発では、即日で開発終了する場合もあります。
開発にかかるコストを抑えられる
ノーコードのアプリ開発はすでにある仕組みを組み合わせて行うので、開発期間は短く、費用も抑えられるのがメリットです。
従来のようにフルコードでのアプリ開発をした場合、開発費用は高く、数百万円~数千万円必要でした。ソースコードの記述をしなければならないため、開発期間も長くかかります。このことから、中小企業や小規模事業者にとって、アプリ開発のハードルは高かったでしょう。
ノーコードでアプリを開発するデメリット
ノーコードによるアプリ開発には、メリットだけでなくデメリットもあるため、紹介します。
ノーコードのアプリ開発は、プログラミングの専門知識が必要ないことや、あらかじめ用意されている機能を使用するため開発期間が短くなるなどがメリットです。しかし、そういったノーコード開発のメリットが、逆に、デメリットとなってしまうことがあります。
複雑で規模が大きい機能開発には対応しづらいことがある
ノーコードで開発する場合、最初からできることの範囲や、仕様が決まっていることがデメリットでしょう。
ノーコードのアプリ開発では、元からある機能やテンプレートを使用するためです。逆を言えば、元々ある機能や、テンプレート以上のものは作れません。アプリ開発にあたり、大規模で複雑な機能を要求されても、ノーコードでは対応が難しいでしょう。
UI/UXの改修が難しいケースがある
ノーコードのアプリ開発では、UI/UXのテンプレートが用意されていることから、自社に合わせたカスタマイズが難しい場合があります。
ソースコードを記述して開発を行っていた場合は、コードを追加することで、機能を充実させていけるでしょう。しかしノーコードでの開発の場合、機能やテンプレートは最初から用意されていてコードがないため、ニーズを満たすための改修には限度があるでしょう。
ノーコードのアプリ開発ツールを選ぶ際のポイント
ノーコードアプリ開発ツールには、さまざまな種類があります。それらの中から自社に最適なノーコードアプリ開発ツールを選ぶには、何に気を付けて選定すべきかを紹介します。
もしも自社に合うアプリ開発ツールを選べなかった場合、上手くツールを活用できず、運用に失敗してしまうリスクがあるでしょう。
日本語でのサポートがあるか
アプリ開発ツールを選ぶ際には、できるだけ日本語で利用可能な開発ツールを選んでみましょう。
ノーコードのアプリ開発ツールは海外製が多く、日本語対応していないものも多いでしょう。そのため、従業員が英語に堪能でなければ、ツールを使いにくい可能性があります。開発ツールは日本語表記のものや、日本語でサポートしてくれるものを選んでみましょう。
また、日本製の開発ツールもおすすめです。日本製と比較して、海外製のツールは日本人にとって操作が難しく、作業に余計な工数がかかってしまう可能性があるためです。日本製の開発ツールは、日本語でのサポートだけでなく、日本人にとって操作しやすいUI/UXになっています。
自社の目的に合っているか
自社が必要とする機能はあるかどうか、要件を確認してアプリ開発ツールを選びましょう。
ノーコードのアブリ開発ツールには、ECサイト制作や業務改善目的など、さまざまな開発ツールがあります。それぞれに備わっている機能が異なっているため、目的に合わない開発ツールを導入してしまうと、自社に必要な機能がなく、導入し直しになるリスクがあるでしょう。
あらかじめ、自社が何を目的としてアプリ開発ツールを導入するのか明確にしてから、ツールを選びましょう。
担当者のスキルで活用できるか
ノーコードのアプリ開発ツールを選ぶ時は、自社の担当者がそのツールを十分に活用できるか確認した上で、選びましょう。
ノーコードのアプリ開発ツールは、基本的にはプログラミングの知識がなくても利用可能です。しかし中には、操作する際にプログラミング知識が求められるようなツールも存在します。
アプリ開発ツールを導入する前に、担当者のスキルで問題なく操作可能か、何かあった時のサポートがあるかを確認しておきましょう。
アプリ開発可能なノーコードツール3選
アプリ開発できるノーコードツールの中には、日本製や海外製、仕様の違うさまざまなツールがあります。ノーコードツールの導入にあたっては、多くのツールの中から、自社に合うものを選びましょう。
ここからは、おすすめのノーコードツールを3つ、紹介します。
いずれも無料トライアル期間や、無料で利用できるプランのあるノーコードツールになっています。アプリ開発ツールで何を選べばよいか迷っている方は、以下の内容を参考に、選んでみましょう。
「@pocket」は、プログラミング知識がなくても簡単に操作、アプリ開発のできる日本製のノーコードツールです。
@pocketは使いたい機能をドラッグアンドドロップで配置するだけで、アプリが開発できます。他に、数多のテンプレートから選び、そのテンプレートを自社に合わせてカスタマイズすることも可能です。さらに、APIデータ連携機能で、従来使ってきたシステムとの連携もできます。
@pocketには無料トライアル期間があるため、ぜひ利用してみて、使い心地を試してみましょう。
出典:@pocket|株式会社 アイアットOEC
参照:https://at-pocket.com/
出典:価格・導入の流れ|株式会社 アイアットOEC
参照:https://at-pocket.com/price/
サービス名 | |
---|---|
料金(初期費用、月額) | 初期費用:無料、月額:ライト 300円・スタンダード 500円・プロフェッショナル 700円 |
特徴 | 最短5分でアプリ開発、自社に合わせてデザインカスタマイズ |
運営会社 | 株式会社 アイアットOEC |
Glide
「Glide」は、ビジネス用のカスタムツールを作成できる、海外製のノーコードツールです。海外製のため、公式HPが英語のみであることには注意してください。
Glideは特に、顧客管理や在庫管理のツールを作成したい企業に向いているでしょう。ビジネスデータを可視化させるダッシュボードや、情報を集約するポータル機能などを利用可能です。
料金プランでは、無料プランの他に3つのプランが用意されています。年払いと月払いがあり、年払いの方が月当たりの料金は安くなります。また、Businessプランでは無料お試しも利用可能なので、ぜひ試してみましょう。
出典:Glide|typeguard, Inc.
参照:https://www.glideapps.com/
出典:Plans and Pricing|typeguard, Inc.
参照:https://www.glideapps.com/pricing
サービス名 | Glide |
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料金(初期費用、月額) | 初期費用:-、月額:Free 無料・Maker 86ドル・Business 249ドル・Enterprise 要問い合わせ |
特徴 | CRMやダッシュボード、ポータルなどのアプリを構築可能 |
運営会社 | typeguard, Inc. |
Bubble
「Bubble」は、AIでアプリを構築できる、海外製のノーコードツールです。導入を検討する際は、公式HPが英語しかないことに注意しましょう。
BubbleではAIチャットサービスを利用でき、コード入力の必要がありません。多数のテンプレートも利用可能です。アプリに必要なデータを収集、整理できる機能もあります。
Bubbleの料金は、年払いと月払いの2種類があり、年払いの方が月当たりの料金は安くなります。無料プランと、有料の4つのプランを利用可能です。その中でも、Starterプランでは無料トライアルを利用できます。
出典:Bubble|Bubble Group, Inc.
参照:https://bubble.io/
出典:PRICING|Bubble Group, Inc.
参照:https://bubble.io/pricing
サービス名 | Bubble |
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料金(初期費用、月額) | 初期費用:-、月額:Free 無料・Starter 32ドル・Growth 134ドル・Team 399ドル・Enterprise 要問い合わせ |
特徴 | AIを活用したノーコード開発が可能、使用量に応じた価格モデル |
運営会社 | Bubble Group, Inc. |
自社に合ったノーコードのアプリ開発ツールを選ぼう
ノーコードでアプリ開発をすると、プログラミング知識が必要なく、開発期間も短くなります。アプリ開発のハードルが、大きく下がるでしょう。
しかし、ノーコードのアプリ開発では既存の仕組みやテンプレートを利用するため、自由度や拡張性には問題があることも事実です。また、ノーコードのアプリ開発でも、操作に専門知識が要求されるものもあります。
ノーコードのアプリ開発ツールを選ぶ際には、自社の状況や目的に合ったツールを選ぶことが大切です。ぜひ、本記事で紹介している内容を参考に、ノーコードツールを選んでみましょう。