「毎日残業続きで、スムーズに仕事を進められない」
「上司や同僚からのレスポンスが遅くて困っている」
「もっとスピーディーに業務効率化を進められる方法は?」
従来の業務では電話やFAXが主流でしたが、IT化により仕事の進め方にも変化が起きています。しかし、現在の業務手順では効率が悪いとお悩みの方もいるでしょう。
本記事では業務効率化ツールとは何か、ツールの種類や導入前に検討するポイント、無料で使える業務効率化ツールを紹介しています。この記事を読むことで業務効率化ツールとは何かがわかり、自社に合ったツール導入の検討にも役立つでしょう。
日々の業務にお悩みの方、社内業務の効率化を検討中の方は、本記事をチェックしてください。
目次
業務効率化ツールとは?
業務効率化ツールとは、ITを活用して仕事をスムーズに行うためのツールのことです。
業務効率化ツールの導入により、手作業によるミスや負荷軽減といったメリットがあります。業務効率化ツールには様々なものがあり、予算や目的に合わせて選ぶことが大切です。
業務効率化ツールの種類
業務効率化ツールは多種多様で、それぞれに得意とする用途があります。Web会議ツールやビジネスチャット、ファイル保管サービスや電子契約ツールなども業務効率化ツールの一種です。
ここからは、一覧化した主な業務効率化ツールの種類を確認していきましょう。
ツール種類 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
ビジネスチャットツール | メールよりも手軽に利用可能・ファイル共有などが容易 | 重要な情報を見落とす可能性がある・不要な会話が発生しやすい |
Web会議ツール | テレワークでも会議可能・会議室の確保が不要 | ネットワーク品質に左右されやすい・意見を発信しない参加者が発生する |
プロジェクト管理ツール | タスク可視化と負荷分散が可能・進捗把握や課題抽出が容易 | 環境設定や操作習熟が難しい・費用対効果を感じにくい |
クラウドファイルツール | 組織内資料の一元管理が可能・複数デバイスでデータを利用可能 | データ管理が煩雑になりやすい・ファイルのバージョン管理が難しい |
ワークフローシステム | 申請や承認手続きを一元化できる・決済スピードが上がる | 既存業務にシステムを合わせる必要がある・環境設定や操作習熟が難しい |
電子契約システム | ペーパーレス化によるコスト削減・契約締結までのスピードが上がる | 電子化できない契約もある・取引先の協力が必要になる |
業務効率化ツールを導入する際に見るべき6つのポイント
業務効率化ツールにはそれぞれに特徴があります。業務やニーズに合わないものを導入すると、使いこなせないばかりか逆に効率が悪くなるという結果にもなりかねません。
ここからは、業務効率化ツールを導入するにあたって、押さえておくべきポイントを6つ紹介します。
自社の課題やニーズに合っているか
業務効率化ツールの導入前には、自社に必要な機能が揃っているかを確認しましょう。
何が課題かを見定め、解決に適したツールを選択してください。また、検討時には管理者だけでなく現場の担当者にもヒアリングを行い、ニーズを把握することが大切です。
既存ツールと連携できるか
導入するツールが、既存システムや周辺ツールと連携可能かをチェックしておくことも大切です。
高機能なツールを導入しても、既存システムとの互換性がなかったり、重複する機能を持っていたりすると逆に使い勝手が悪くなる可能性があります。連携できる業務効率化ツールを選ぶと、スムーズに導入できるでしょう。
ツールの機能に過不足はないか
ツール選定の際は、自社に必要な機能を備えているかを調べておきましょう。
「機能」「使い勝手」「コスト」「サービス」といった側面から、ツールが自社に適しているかどうかを見極めてください。
また、画面操作や基本構成も検討材料にすることをおすすめします。直感的に画面を操作できそうか、シンプルな構成かといった点も検討しましょう。
セキュリティ面の問題はないか
導入するツールのセキュリティ面も、検討時にチェックしておきましょう。
情報漏洩やウイルス被害の発生は、企業にダメージを与えかねません。特に、クラウド上でデータを扱うツールについては、どのようなセキュリティ対策をとっているかを調べることが重要です。
ツール導入後の体制は整っているか
ツール導入後の社内体制を整えておくことも大切です。
業務改善ツールの目的は「導入」ではなく「業務課題の解決」です。社内にツールを定着させるためには導入後の体制作りが欠かせません。
社内に問合せ窓口を設置し、担当者からの質問や意見を受け付けることでツールの問題点や改善策を見出せます。また、提供元のサポート内容も事前にチェックしておきましょう。
無料版でどこまで機能が使えるか
無料版の導入を検討している場合は、そのツールが持つ機能をどこまで使えるのかを確認しましょう。
ツールの無料版は、主に以下の2種に分けられます。
1.有料版と同じ機能を期限付きで提供する
2.有料版機能の一部のみに制限して提供する
1は業務に合うかどうかの確認に使われるのが一般的です。2はユーザー数やファイル保存機能に制限があることが多く、小規模で使いたい場合に向いています。
無料で試せる業務効率化ツール7選
日々の業務をスムーズに行うためには、ニーズに合った業務効率化ツールを活用するのがおすすめです。
DXやリモートワークの普及に伴い、働き方にも変化が起きています。業務効率化ツールを利用することで、仕事の幅も広がることでしょう。
ここからは、無料で試せる業務効率化ツール7種の特徴や料金体系を紹介します。
@pocket(アットポケット)は、社内業務アプリをノーコードで作成し、低価格で導入・運用ができる業務効率化ツールです。
クラウドサービスのため手軽に導入でき、自社の業務アプリを短時間で作成できます。連携機能も豊富で、幅広い業界で使われているツールです。
出典:業務アプリ作成ツールの@pocket (アットポケット)|株式会社アイアットOEC
参照:https://at-pocket.com/
出典:価格・導入の流れ|株式会社アイアットOEC
参照:https://at-pocket.com/price/
ツール名 | 主な機能 | 初期/月額費用 ※税抜 |
---|---|---|
ライト | ノーコードでアプリ作成・分析・アクセス集計機能・無料テンプレート・最大アプリ数5個・データ容量1GB/1ユーザー・レコード5,000件/1アプリ | 0円/1ユーザー 300円 |
スタンダード | 有料オプションを追加可能・最大アプリ数50個・レコード10,000件/1アプリ・データ容量3GB/1ユーザー | 0円/1ユーザー 500円 |
プロフェッショナル | APIデータ連携機能・有料オプションを追加可能・最大アプリ数100個・レコード数無制限・データ容量3GB/1ユーザー | 0円/1ユーザー 700円 |
Chatwork
Chatrwork(チャットワーク)は、ビジネスシーンで使えるチャットツールです。
電話やメールよりも手軽で、多くの企業で採用されています。社外メンバーを含めたグループ作成ができる点も特徴です。
出典:Chatwork|株式会社kubell
参照:https://go.chatwork.com/ja/
ツール名 | 主な機能 | 初期/月額費用 ※税抜 |
---|---|---|
フリー | チャット/タスク管理/ファイル管理・ユーザー管理・API連携(制限あり)・ビデオ/音声通話・メッセージ閲覧・組織ユーザー数・ストレージ・コンタクト数 | 0円/0円 |
ビジネス | フリーに次項を追加・ビデオ/音声通話:14人まで・メッセージ閲覧:無制限・ユーザー数:無制限・ストレージ:10GB/1ユーザー・コンタクト数:無制限 | 0円/1ユーザー 840円 |
エンタープライズ | ビジネスに次項を追加・ビデオ/音声通話:無制限・セキュリティリスク管理機能・管理者向けのチャットサポート | 0円/1ユーザー 1,440円 |
Trello
Trello(トレロ)は、タスクをカード形式で管理し、情報共有や進捗管理ができる業務効率化ツールです。
カードは「かんばん方式」とも呼ばれ、チームメンバーの状況を可視化できます。クラウド型ツールのためスマートデバイスからもアクセスできて、オープンな社内環境を実現可能です。
出典:どこにいてもチームのプロジェクトを管理 Trello|Atlassian
参照:https://trello.com/ja
ツール名 | 主な機能 | 初期/月額費用 ※USドル |
---|---|---|
FREE | 無制限のカード・最大10ボード/ワークスペース・ストレージ無制限・1ファイル10MBまで・コマンド実行/月250回・アクティビティ ログ無制限・モバイルアプリ(iOS/Android)・2要素認証 | $0/1ユーザー $0 |
STANDARD | FREEに次項を追加 :ボード無制限・1ファイル250MBまで・コマンド実行/月1,000 回・検索条件の保存 | $0/1ユーザー $6 |
PREMIUM | STANDARDに次項を追加 :ビューの利用・コマンド実行無制限・管理者とセキュリティの各機能・Priorityサポート・単体データのエクスポート | $0/1ユーザー $12.5 |
ENTERPRISE | PREMIUMに次項を追加 :ワークスペース無制限・組織全体の管理権限・無料SSOとAtlassian・ユーザープロビジョニング | $0/1ユーザー $17.50 |
調整アポ
調整アポは、法人向けに開発された日程調整ツールです。
予定表やカレンダーアプリと連携し、スケジュールを自動調整して日程を提案します。社外メンバーとの会議調整もでき、日程調整にかかる時間を大幅に削減することが可能です。
出典:ビジネス向け日程調整ツール「調整アポ」|株式会社 RECEPTIONIST
参照:https://scheduling.receptionist.jp/
ツール名 | 主な機能 | 初期/月額費用 ※税抜 |
---|---|---|
スタンダード | 予約ページ作成・連携機能(カレンダー/Web会議ツール/会議室/チャット・リマインドメール・営業日時設定 | 要問合せ |
エンタープライズ | スタンダードに次項を追加・IPアドレス制限・管理者追加 | 要問合せ |
プレミアム | エンタープライズに次項を追加・Salesforce連携 | 要問合せ |
ベクターサイン
ベクターサインは、契約関連業務をオンライン上で行える電子契約サービスです。
契約書作成や電子署名、ワークフロー機能を持ち、商談から締結までをワンストップで行えます。電子帳簿保存法に対応しているのも強みです。
出典:ベクターサイン|株式会社べクターホールディングス
参照:https://v-sign.vector.co.jp/
ツール名 | 主な機能 ※全て同機能、件数などが異なる | 初期/月額費用 ※税抜 |
---|---|---|
無料トライアル | 送信件数30件まで・送信繰越なし・ユーザー無制限・電子署名・文書管理・CSV入出力・アカウントログ・権限管理 | 0円/ 0円 |
ライト | 送信件数30件/月・送信繰越90件/月 | 0円/6,250円 |
スタンダード | 送信件数100件/月・送信繰越300件/月 | 0円/12,500円 |
ジョブカンワークフロー
ジョブカンワークフローは、申請から承認までの一連の社内業務をクラウド上で実施できるツールです。
稟議や経費申請などの業務をスピーディーに運用でき、スマートフォンからの操作も可能です。無料お試し期間中であっても全てのサポートを制限なく使えます。
出典:申請・承認にかかる時間を約1/3に削減「ジョブカンワークフロー」|株式会社DONUTS
参照:https://wf.jobcan.ne.jp/
ツール名 | 主な機能 | 初期/月額費用 ※税抜 |
---|---|---|
中・小規模企業向け | 申請書の作成/申請/承認・申請書電子化・承認経路設定・フリーワード検索 | 0円/1ユーザー 300円 |
大規模企業向け(500名目安) | 同上 | 要問合せ |
Googleドライブ
Googleドライブは、オンライン上のファイル保管サービスです。
文書や写真、動画ファイルなどをクラウド上に保存でき、データはスマートフォンなどからも利用できます。また、他者にアクセス権を与えることでデータの受け渡しや共同編集ができるのも特徴です。
出典:Google ドライブ: セキュアなクラウド ストレージを使ってオンラインでファイルを共有 Google Workspace|グーグル合同会社
参照:https://www.google.com/intl/ja_jp/drive/
ツール名 | 主な機能 | 初期/月額費用 ※税抜 |
---|---|---|
Business Starter | 30GB/1ユーザー・ビデオ会議:100人まで・スタンダードサポート | 0円/1ユーザー 816円 |
Business Standard | Starterに次項を追加・2TB/1ユーザー・ビデオ会議:150人まで・スケジュール予約・セキュリティと管理機能 | 0円/1ユーザー 1,632円 |
Business Plus | Standardに次項を追加・5TB/1ユーザー・電子情報開示・ビデオ会議:録画、出欠確認・高度なセキュリティと管理機能 | 0円/1ユーザー 2,448円 |
Enterprise | Plusに以下を次項・エンハンストサポート | 要問合せ |
自社に最適な業務効率化ツールを導入しよう
業務効率化ツールの概要や種類、選び方のポイントと無料で使える業務効率化ツールを紹介しました。
社内外での課題解決に役立つ業務効率化ツールですが、効率化したい内容によって様々なツールが存在します。導入時には課題の内容を十分に把握し、ニーズに合ったものを選択することが重要です。導入後の社内体制を整え、定着を図ることもツール導入成功のカギとなるでしょう。
日々の業務を円滑に行えるよう、適切な業務効率化ツールを導入して課題解決に役立ててください。