- 業務アプリ作成ツールの@pocket
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- 株式会社エイチ・エス・ジェイ様の導入事例
Excel管理から脱却。建設業の原価管理を@pocketで2ヶ月で実装
- 原価管理をパッケージソフトに依存していたため、自社の業務フローに合わせることができず、営業部門がExcelで並行管理を余儀なくされていた。
- スクラッチ開発のリスクと期間に対する懸念から、他社サービスよりも費用面とサポート体制に優れた@pocketの採用を決めた。
- Excelのバラバラな管理体制から一元化され、データの透明性が向上し、現場とマネジメント層の双方で業務効率化が実現した。
株式会社エイチ・エス・ジェイ様の導入事例
株式会社エイチ・エス・ジェイは、携帯電話基地局の屋内施工に強みを持った総合建設会社です。同社では、複雑な原価管理業務をExcelで運用しており、当初はスクラッチ開発での原価管理システム構築を検討していました。しかし、業務の複雑性と時間・コスト面の課題から、@pocketの導入を決断。2ヶ月という短期間で原価管理システムを構築し、その後も継続的に機能を拡張しています。本記事では、株式会社エイチ・エス・ジェイの子会社である株式会社エム・アイ・ジェイの代表取締役副社長の大串様に、@pocket導入の背景、決め手、そして導入後にどのような成果を得られたのかを伺います。
バラバラな管理体制による業務フローの属人化が課題に
──@pocket導入前はどのような課題を抱えていたのでしょうか。
大串様:これまで原価管理システムは既存のパッケージソフトを使っていましたが、サポート期限が迫っていることと、パッケージソフトでは使わない機能や一定の制限などにより、本来自分達がやりたい管理手法をどうしてもパッケージソフトに合わせるしかない状況に課題を感じていました。
特に営業部門では細かい数字の見立てや、案件の進捗状況を自由に確認したいというニーズがありました。しかし、既存ソフトではそのようなニーズに応えられるだけの自由度がなかったため、営業マンがExcelで並行管理していました。しかし、そのExcelにも課題がありました。会社としてフォーマットがなかったため、見積もりや実行予算、外注発注などそれぞれがバラバラな形で管理されていたというのが実情でした。そして既存ソフトには、最後の確定数字を入れるだけという使われ方になっていたのです。
さらにExcelにはもうひとつ課題がありました。部署ごとに異なるExcelで管理されていたので、「この外注費は本当に払ったのか」「請求書は来ているのか」という追跡が属人的になっていました。
コストとサポート体制を重視して@pocketを選定
──@pocketの導入に至った経緯を教えていただけますか。
大串様:当社には社内開発リソースがあり、勤怠管理システムなどを自社開発で提供してきた実績もあったため、当初は原価管理システムはスクラッチ開発での対応を検討していました。
しかし、建設業における「原価管理」は非常に複雑な領域です。受注金額に対して、外注費、材料費、労務費がどのように紐づくのか、案件ごとの個別原価管理が求められます。データと数字の相関関係が複雑に入り組んでおり、これをゼロから開発するのは、期間とコストの両面でリスクが高すぎると頭を抱えていました。
──@pocketの導入の決め手を教えていただけますか。
大串様:当初は、大手のノーコードプラットフォームも比較検討していましたが、@pocketには他社と異なる二つの大きなメリットがありました。
一つは「費用面」です。比較検討していた他社サービスのライセンス料と比較すると、当時@pocketはおよそ半額程度でした。他社サービスの場合、SIパートナーによる導入支援が前提となるビジネスモデルが多く、ライセンス料以外にオプション費用やSI費用が含まれるため、高額になりがちです。
もう一つは「サポート体制」です。@pocketであれば、アイアットOECさんが全面的にバックアップしてくださると感じられました。
部署ごとに散在していたExcelを統合。全社で“同じ数字”が見える体制へ
──実際の開発期間と進め方について教えていただけますか。
大串様:8月、9月頃に要件定義をした当初は「来年4月には稼働させたい」という要望がありました。そこからスクラッチ開発にすべきか悩んでいたところ、10月に@pocketを紹介いただいて契約させていただきました。実質的な開発は1月からスタートし、当初の予定通り4月にローンチさせることができました。つまり、わずか2ヶ月強で原価管理システムを構築したことになります。
開発においては、@pocketの利点を最大限に活用しました。従来のスクラッチ開発では、要件定義後にプログラムを組み、完成後に「イメージと違う」という手戻りが発生しがちです。しかし@pocketなら、アジャイル的に仕組みを作り上げていけるんです。
──実際の運用面で、どのような改善が実現されたのでしょうか。
大串様:最大の成果は、各部署で散在していたExcelファイルを一元化できたことです。Excelファイルを@pocket上の原価管理システムに集約することで、外注費、材料費、労務費といった各要素が案件に正しく紐づくようになりました。
現場担当者から経営幹部まで、案件の正確な数字や承認状況が一目瞭然になりました。これは本当に大きな変化ですね。
──具体的には、どのような部門で喜びの声が上がっていますか。
大串様:営業担当からは「案件状況が可視化された」という声が多いですね。承認ワークフローを導入してからは、進捗が見える化され、承認ルートもシステム上で明確になりました。経営陣には、データの一元化とダッシュボード機能が高く評価されています。
また、「社有車予約・管理システム」も特に好評です。これまではホワイトボードにマグネットを貼って管理するアナログな手法でしたが、@pocketを導入したことでこちらも電子化することができました。電子化したメリットは、「いつまで使うのか」「どの案件で使うのか」が明確になり、承認もシステム上で完結することです。ダブルブッキングのトラブルも防げますし、現場の利便性は飛躍的に向上しました。
──@pocketでは、プラグインは活用されていますか。
大串様:はい、使用しています。数あるプラグインのなかでも「帳票出力」は必須と言えますね。
世の中でペーパーレス化が進んでいるとはいえ、実務上はPDF形式で出力・保管しなければならないケースは少なくありません。特にクライアントへの発注書などは、相手先がEDI(電子データ交換)に対応していないことも多いため、紙ベースの注文書を作成し捺印する形式が依然として求められます。こうした昔ながらの商習慣にも柔軟に対応できる点は、@pocketの大きな強みだと感じています。
また、「明細レコード」のプラグインにも助けられています。これまでは交通費などのデータはまずExcelで入力し、そのExcelとは別の原価管理用のExcelにデータを反映させていました。その際、「この交通費はどの仕事で発生したものなのか」を表示させる必要があり、そのためには別のシステムと連携させる必要がありました。
しかし、「明細レコード」のおかげで、それらの処理もすべて@pocket上でスムーズに対応できるようになりました。
汲み取るサポート。IT部門なしでも最適なシステム構築が可能
──アイアットOECのサポート体制についてはいかがでしょうか。
大串様:サポート体制は本当に丁寧ですね。特に感銘を受けているのは「細かく言わなくても汲み取ってくれる」ことです。岡山と東京という物理的な距離はありますが、それを全く感じさせない密な連携が取れています。
──@pocketはどのような企業におすすめできますか。
大串様:社内にIT部門がない、あるいはIT専任者の支援を受けにくい企業ですね。特に従業員数100名前後の企業におすすめできます。
その理由は、100名規模の企業ではIT専任者が不在で、総務担当などが兼任しているケースが大半だからです。@pocketは月額制で、自社に必要な機能だけを選んで実装できるので専任者が不在でも手軽に導入することができます。また、アイアットOECさんの手厚いサポートがあるため、ユーザー企業側の負担も最小限で済むのも魅力のひとつです。
